こんにちは、あとかです♪
最近、たまたま読んで面白かったのですが、「虚構推理」という小説があります。
正式には「虚構推理 鋼人七瀬」というタイトルです。
コミカライズもされ、アニメ化もされています。
一応、ミステリーに属するジャンルかと思います。
特殊なのは、主人公の少女が「神様」であり、河童や人魚などの怪異が普通に存在する世界観であることです。
でも、ちゃんとミステリーというジャンルには分類できると思います。
ざっとした<あらすじ>です。
主人公の岩永琴子は高校生→大学生です。
彼女はその実年齢よりも、もっとずっと幼く見えます。
その原因の一つに、幼少期に彼女が巻き込まれた、ある事件が大きく関わっています。
彼女は11歳の頃、怪異に攫われた後、請われて「知恵の神」になることを承諾します。
「知恵の神」は、怪異のトラブルを解決し、秩序を守る存在となることを意味しました。
けれども、知恵の神は案山子の姿であり、一眼一足である必要がありました。
そのため、現在の彼女は右目は義眼であり、左足には義足を着け、ステッキを手離せない状態です。
彼女は、ある出来事から不死身となった恋人の桜川九郎と共に、人間界に起こる怪異の絡んだ事件を解決に導いていきます。
というわけで、あらすじだけ読むと、いかにも「霊界探偵」みたいなオカルト話っぽいのですが、実はそうではありません。😅
むしろ、人間界で起こった事件を怪異の仕業、関係のないことであると、もっともらしい「嘘」を成り立たせることが彼女の能力なのです。
そのため、殺人事件や窃盗事件などが起こっても、主人公は証拠集めやアリバイ崩し等を行うことはありません。
むしろ、事件現場にたまたま居合わせた霊や怪異から聞いて、真実自体は知っていることが多いです。
つまり、事件の真実は言わばどうでも良くて、彼女の話す嘘(虚構)の推理によって「いかに人々を納得させるか」が主眼となっています。
それが、「虚構推理」のタイトルの由縁なのです。
彼女の推理の部分を読んでいると、頭がこんがらがってくることもあります。
それでも、「矛盾がないのか?」、そう考えながら読むと、結構楽しいです。
ロジックのパズルを解いていくような感じです。
漫画も読みましたし、アニメも観てみました。
漫画は原作小説分を消化した後、原作者がコミカライズすることを前提に小説を書き連ね、今現在も続いています。
ちょっとした変化球のミステリーですが、興味を持たれた方は是非お試しください!
今回は、この辺で。
それでは、またお越しください!
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※アイキャッチ画像はSai. (id:sai_kurashi)さんの「イラストAC」提供イラストです。